「発表会」と「演奏会」の違い
コンサルテーションの音楽家のクライアントさんの成長が
著しいこの1ヶ月でした。
今日はそんなクライアントさんや
そして演奏することを仕事とされている方に多い
「演奏」に対する意識についてお伝えしたいと思います。
前にもお話ししましたが
自分の「演奏」に対して「経済的対価」を得るということに
苦手意識を持っている方がとても多いです。
この大きな原因のひとつに
日本の「発表会文化」が根底にあるということだと考えます。
たとえば、幼少から習い事として
日本ではピアノやバイオリンの教室がありますが
これら教室で行われている「発表会」は
多くの場合入場料を聴取しないで行いますよね。
教室に通ってレッスンを受けて演奏のクオリティを上げ
無料で人前で演奏する。
ですので、自分で自分の演奏に料金(価値)を決める必要がありません。
でもこの無料で「発表会」で披露することと
演奏を「仕事にする」ということは
全く別のことです。
「発表会」では教えている「先生」から(上手になったか)承認を得て
舞台上で演奏することが目的となりますが
演奏を「仕事」とする場合は
"お客様"から承認を得ることが目的となります。
どんなに先生があなたの演奏を認めたとしても
客席のお客様が「満足」しなかったら
経済的対価(お金)を得るに値しなくなってしまうのです。
ここが
「趣味」で演奏をすることと
「演奏をプロフェッショナルとして」仕事とすることの
大きな違いのひとつではないでしょうか。
演奏を仕事にするということは
レッスンに通い続けてクオリティを上げる努力をすることが目的ではなく
そのクオリティの上がった演奏をアウトプットすること
(お客様の前で演奏をして経済的対価を得ること)
が目的になってくるのです
レッスンに通って演奏のクオリティを上げることは
もちろんとても大切なことですが
行ったレッスン先で先生に「合格」をもらうことが
最終目的地になっていると
いつまでたっても
演奏を仕事にすることは難しいということですね。
自分の演奏を「誰に」聴いてもらうことが目的なのか、
レッスンに通っているのが何の為なのか、
もう一度自分の中で確かめてみてくださいね。
0コメント